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DXと言っている時点でアウト

最近、DXという言葉をよく耳にする。
だが、ほとんどの場合、本当の意味でのDXではない。
自社の製品を売るために、同じ中身を「DXです」と言い換えているだけだったり、
経験もないのににわか知識で、「DXをやっています、やります」と言っているだけだったり。
まったくどうして人は、新しい言葉に飛びつくのか。私なりに、その心理を分析してみよう。

まず、何事にもかっこをつけたい人たちがいる。
本当は見透かされているのに、自分より大きく見せたいと思っているひとたち――いわゆる、虎の威を借りる狐というやつだ。
DXをやるなら、それ以前の整備ができていることが前提である。
DX、DXと軽々しくはしゃいでいる人たちは、これができていないケースが多い。
つまり、中身が空っぽなのだ。石の階段ではなく、ダンボールで積まれた階段を上るようなものである。体重を支えきれなくなって転落してしまうだろう。

中には、意図的にごまかそうとしている人たちもいる。
実力がないのにやってる感だけ出そうとしているのだ。
マラソンの中継を見ていると、よく歩道で選手と一緒に走っている人がいるが、すぐにへばってついていけなくなる。
それと一緒で、この人たちも結局あとで大恥をかくことになるだろう。

そのほかに、単なる無知という人たちも多い。
見せかけに騙されやすく、大きなつづらを選ぶ人たち。
だます方の作戦にまんまと乗ってしまうという点では、哀れですらある。
昨年はやった服を着ている人を見て感じる、哀れさと似ている。
やがて「あ~あ」と思われてしまうことになるので、無知は怖い。

だから私は、「自分の会社はDXをやっています」という言葉を聞いただけで、その経営者はアウトだと思ってしまう。
今まで、いくつかのはやりを見てきた経験から、この感覚は合っているのではないだろうか。

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