連載第1回:哲ちゃんの徒然撮影日記
1枚の写真を見て、
シャッターを押したときのことを
想い出そうとしている。
けれど、想い出すことは、
絶対にできない。
そう、絶対に。
なぜなら、その写真はわたしが撮影したものではなくて、
他の誰かが撮ったものだから。
『成りきり解説』
わたしが受講している写真教室では
時々、このテーマが課題になる。
受講生の誰かが撮影した写真を見て、
その写真がどういう意図で撮られたか、
なぜこの被写体を選択したか、
構図、露出、レンズの選択
などなど、
写真にまつわるあらゆる要素に着目して
シャッターが押された、その瞬間の
撮影者の心を読み取る課題。
現実の生活でも、
目の前の相手が、どう考えているのか、何を感じているのかを
読み取る必要に迫られる場面がある。
この課題は、そんな時のためのトレーニングになっているような気がする。