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連載第3回:哲ちゃんの徒然撮影日記

いつものように、「なりきり解説」。
だけど、今回はいつもと違った。

題材は講師が撮影した写真で、それを受講生が「なりきり解説」する。

どの写真も、依頼を受けて講師がプロとして撮影したものだ。
プライベートで撮影した写真は、受講生が意図を推し量るのは難しいから、
プロフェッショナルが明確な意図を以て撮影した写真を題材にしたとのこと。

なるほど!

その通りなんだろうけど、
プライベートでは突拍子もないことを思いついて撮影しているだろうから、
それを講師に直接説明してもらったら、とても興味深い話が聞けるような気がする。

題材の写真が10数枚あって、
受講生は自分が選んだ写真を「なりきり解説」していく。

クイズではないので、当たったかどうかよりは、何をどう読み取ったのかが大事。
自分なりに読み取った撮影者の意図を言語化する。

写真鑑賞は、何かを感じるだけでよいが、この場合は違う。
感想ではなく、撮影意図を読み取らなくてはならない。
さらに発表するのだから、読み取ったことを言葉で表現する必要がある。

『言語化すること』

「なりきり解説」ではいつも、感覚を言葉にすることが求められる。
感覚だけで、撮影条件を再現することは不可能に近いけど、
言葉にすれば、同じ条件で撮影することができる。

完全に同じ条件にするには、
シャッタースピードや絞りのような数値化できるものだけでなく、
写真を見て感じた感覚も完全に言語化する必要があり、
それまた不可能な感じがする。

それでも、感覚を言葉で表現する練習を重ねていけば、
少しずつ「完全」に近づいていくはずだ。

言語化できなかった部分は、感覚の記憶で補ってシャッターを切れば、
講師が撮影したのと同じような「良い」写真を撮ることができるのかもしれない。

感覚・感情・思考・思い。。。をきちんと言葉にするのは、とてつもなく難しい。
だけど、誰かに何かを伝えるには、言葉にするしか手段が無い。

だから、できるだけ相手に伝わるように言葉を紡ぐように意識しないといけない。
ということを、多くの人が実践してくれたらいいな。

『きっと、より安らかな世界になる』と思うから。

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